高脂血症とは、血液中の脂質の値が異常に高くなるものです。
[原因]
脂質とはごく簡単に言うと生体内の物質のうち水に溶けないもののことで、コレステロール・中性脂肪その他の種類があり、細胞壁の材料や胆汁の成分として使われたりエネルギー貯蔵の役目をするなどさまざまに利用されます。食べ物に含まれる脂質は小腸から吸収されて血液中に送られるほか、やはり小腸から吸収された糖が肝臓で合成された脂質も血液中に送られます。この脂質は上記のようなさまざまな目的に利用され、余った分は中性脂肪として貯蔵されます。
高脂血症とは何らかの原因でこの働き(脂質代謝)がうまく働かなくなり、血液中の脂質の値が異常に高くなってしまう状態をいいます。原因としては遺伝的要因による代謝異常のほか、肥満・脂質の多い食生活・喫煙などの生活習慣、肝臓の病気などが挙げられます。
また、高脂血症といってもどの脂質が多すぎるのかによって分類されています。
◎総コレステロール量が大きくなるタイプ…善玉・悪玉両方のコレステロールが増える。
◎悪玉コレステロール(LDL)が増える…悪玉コレステロールが増えるとこれが血管に沈着して動脈硬化になる。
◎善玉コレステロール(HDL)が減る…善玉コレステロールには悪玉コレステロールの固まりを溶かして押し流す働きがあるが、善玉が減るとこの働きができなくなりやはり動脈硬化になる。
◎中性脂肪が多くなるタイプ…中性脂肪が増えると善玉を減らし悪玉を増やしてしまう。
[症状]
高脂血症そのものには何の症状も存在しませんが、問題になるのは合併症です。脂質が血管にたまると動脈硬化を起こすことになり、そこからさらにさまざまな病気が誘発されることになります(「動脈硬化」を参照)。また、膵炎・痛風・脂肪肝などを合併することもよくあります。
[治療]
診断には血液中の各種脂質の値を測定します。
原因となる病気や生活習慣がある場合は、それをなおします。それでも脂質の値が下がらない場合はコレステロール降下剤などの薬物療法を行います。
[受診科] 内科・内分泌代謝科
高脂血症
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